王禅寺の歴史散策
柿生から白山神社
1.寛政11年のお題目塔
柿生駅の東口を出て駅前の道路を右へ50mほど歩くと道端に「南無妙法蓮華経」・「天下泰平、五穀成就」などと刻まれた 題目塔があります。「題目」とは「南無妙法蓮華経」のことです。この塔は寛政11年 (1799年)に建立されました。建立したのは、日蓮宗を信仰している 麻生、片平、奈良、能ヶ谷、三輪、金井の六ヶ村の人々です。現在の川崎、横浜、町田 にあたるこの地域の人々は、今でもお召講を行っています。 お召講とは、池上本門寺の日蓮上人像のお召し物を奉納する講で、夏には麻、冬には 絹の着物を献上しています。


2.柿生トンネル跡
真福寺方面から「柿生駅」に通じる近道として、昭和26年(1951年)、川崎市域として初めて、長さ
60メートルのトンネルが開通しました。しかし、戦後まもなくの工事であったため
水漏れがひどくなり、昭和53年(1978年)に現在のような切り通しになりました。
3.真福寺跡
真福寺は王禅寺の末寺の一つですが、明治初年に廃寺となりました。
現在、真福寺跡には石仏が並んでいます。これ
らの石仏は元禄年間(1688〜1704年)のもので、かって白山神社近くに置かれていたものといわれています。
真福寺は、真福寺が廃寺になってからも、この地区を指す名称となっています。
4.白山神社
白山神社は加賀国(石川県)の白山神社の末社で、
王禅寺村の鎮守五社(他の4社は、稲荷森稲荷社、神明社、比川社、山王社。
いずれもこの散策コースに含まれています)の一つです。祭神は、白山姫命で真福寺谷戸
の鎮守となっています。社殿は嘉永4年(1851年)に再建されていますが、500年
ぐらいの歴史をもつ神社といわれています。
白山神社は、虫歯をなおす神として古くから信仰されています。