岡上コース
岡上は、東京都町田市と横浜市青葉区に囲まれた、麻生区の飛び地です。岡上小学校内には、縄文時代の住居跡や
土器、石器など出土した丸山遺跡があり、また近くには奈良・平安時代の豪族屋敷跡があったとされるなど、岡上
は、古代から人々が生活をしていた場でした。
現在の岡上は、農業振興地域に指定され、果樹や野菜を中心とした農業が営まれています。最近、食の安全・
輸送マイル削減から、地元の農産物が注目されており、岡上の農業への取り組みは今後、期待されます。
そんな岡上を歩いてみましょう。
写真は本村橋の脇にある馬頭観音です。馬頭観音は
馬の保護神であるばかりでなく、邪気払いや社会の不安をぬぐうため建てられました。右側面に天保10年(1839年)に
建てられたとあります。
岡上山東光院宝積寺(おかのぼりさんとうこういんほうしゃくじ)は古刹ではあるが、創建の年代や開山者に
ついては、明らかでありません。境内には、平安時代末期の兜跋毘沙門天立像(とばつびしゃもんてんりつぞう)が
保存され、川崎の重要文化財に指定されています。1648年には、江戸幕府より朱印地として15石が与えられました。
岡上は、江戸末期より養蚕が盛んになり、寺内に、蚕影山祠堂が落成して、ここで蚕念仏が行われました。
祠堂は、1970年、日本民家園に移築されました。
岡上村にあった剣神社、諏訪神社、日枝神社、宝殿稲荷、開戸稲荷の五社が、明治42年(1909年)合併され、
村名をとり、岡上神社となりました。


下の写真3枚は
岡上営農団地の風景を写したものです。営農団地の計画は1973年に決定され、1985年に土地改良は竣工しました。この
事業の目的は、利用効果の少ない谷戸田を農業地に改造し、平坦地を野菜畑に、階段畑は樹園地にすることでした。
これに沿って、ガラス温室、農業機械を導入するための施設などが整備されました。



写真左のような
道幅の狭い尾根道が続きます。写真右は尾根道から見える風景の一つです。
村境や十字路などで、村に疫病や邪霊が入ってくるのを防ぐため道祖神が祀られています。塞の神(せいのかみ)
もその一つです。30cmほどの丸い石を重ねたもので、小さな藁屋根に納められています。毎年、藁屋根は替えられます。
参考文献:岡上郷土誌「郷土岡上−郷土誌資料収集のまとめ−」(平成18年5月)